ファッションアプリ「シーイン」/古着利用などに5千万ドル投資/NGOと共同基金設立

2022年06月20日 (月曜日)

 【上海支局】欧米と中東を中心に展開する中国のファストファッションアプリ「SHEIN」(シーイン)はこのほど、米国とガーナに本部を置くNGO「ザ・オア・ファンデーション」と共同基金を設け、古着の再利用などのために5年間に5千万ドルを投じると発表した。シーインは、2021年のアプリのダウンロード数が世界第2位(Appトピア調べ)になるなど、好調が続く。

 同NGOは今後3年間、基金から毎年500万ドルの拠出を受け、ガーナの古着市場の労働環境の改善や、廃棄された繊維品を再生するビジネスの育成などに取り組む。ガーナの首都、アクラには、世界最大級の古着市場がある。

 この基金は、消費者が使用しなくなった製品について、生産者が責任を持つという考えに基づいたもの。

 シーインは、08年に南京希音電子商務が設立した。欧米市場に特化したファストファッションの越境ネット通販サイトとして急成長してきた。近年は、欧米メディアからスペインの「ZARA」や米「アマゾン・ドット・コム」と比較されることが多い。

 同社は10年3月のスペインを皮切りに、12年5月にフランス、13年2月にロシアにそれぞれの言語のシーインのサイトを立ち上げた。その後、ドイツ、イタリア、サウジアラビア、米国、英国、豪州、インドを加え、現在は10カ国で展開している。近年は日本市場の開拓にも動いている。