「第10回ITF」/印の繊維企業140社出展/SDGs推進する企業も

2022年06月24日 (金曜日)

 インドのアパレルとホームファッションの展示商談会「第10回インドトレンドフェア東京」(ITF)が、7月20~22日に、東京都渋谷区のベルサール渋谷ガーデンで開かれる。インド政府繊維省や在日インド大使館協力の下、日印国際産業協会が主催する。

 3月の前回展から倍以上となる約140社が出展。ナレンドラ・モディ首相主導で推進されるSDGs(持続可能な開発目標)推進プロジェクトに取り組む企業も多い。その一つが、生地・アパレル製品製造大手、テクノクラフトの子会社であるプロジェクト1000社。SDGsの目標1「貧困をなくそう」に対して具体的なアクションを起こし実績を上げる。

 同社は、貧しい農村の女性たちが1日に千ルピー(約1700円)稼げるよう、トレーニングし雇用を促進。2カ月ほどの研修(製品知識やデザイン、技術、品質管理など)を経て、バッグやラグ、クッションカバーなどのハンドメイド製品を作る。

 これら製品の生地・糸は、テクノクラフトの生地製造工程で出る端切れを中心とした綿などの天然繊維。ポリエステルを使う場合もペットボトルのリサイクル原料を用いる。女性の経済的自立支援とアップサイクルの仕組みで、持続可能な社会の実現を目指す。

 既に英国、米国、豪州などへ輸出している。高い評価を得た前回展に続く出展で、日本市場開拓に力を入れる。