カケン/吸水ショーツの品質 総合的観点で評価
2022年06月27日 (月曜日)
カケンテストセンター(カケン)は、「吸水ショーツ品質ガイドライン」を制定し、吸水ショーツの受託試験を始めた。製品試験・生地試験などを独立し、総合的な観点で評価する。吸水性など以外の機能性能評価についても相談に乗るとしている。ガイドラインはカケンのホームページからダウンロードできる。
フェムテック・フェムケアに関連する商品の販売が増えているが、品質を管理する業界基準は不明確なままだった。メーカー各社は自社の方法を基に評価し、性能をうたうケースも少なくない。カケンは業界団体などの会議にオブザーバーとして参加し、吸水ショーツに関する品質ガイドラインを作った。
吸水ショーツの機能評価では吸水性を基準化している場合が多い。今回のガイドラインでは機能性だけでなく、製品と生地の試験を独立してそれぞれ試験を行う。
製品試験では、法定表示事項の判定、洗濯性能(外観・色落ち、寸法変化など)、安全性(ホルムアルデヒド、特定芳香族アミン、着色料)に加え、吸水量やにじみ出しといった機能性を収録。生地試験では染色堅ろう度、物性、ホルムアルデヒドなどが収録されている。