日印国際産業協会/20日から「ITF」/印生産などのセミナーも
2022年07月07日 (木曜日)
インドのアパレルとホームファッションの展示商談会「第10回インドトレンドフェア東京2022」(ITF)が、20~22日の3日間、ベルサール渋谷ガーデン(東京都渋谷区)で開催される。日印国際産業協会主催、インド政府繊維省、在日インド大使館が特別後援。
同国の有力企業約150社が出展。1年半ぶりのリアル開催となった3月展の倍以上となる。欧米向けの強みを日本向けに生かす企業、伝統的な手織りや手染めに定評がある企業、環境に配慮したモノ作りやフェアトレードを推進する企業、雇用を通して女性の教育・自立を支援する企業など、時代に合った多様な顔触れとなる。
関連セミナーも行う。一つが、商品の仕上げ・プレス・検品・補修を手掛けるファッションクロスフルシマ(埼玉県羽生市)による「情勢不安時代の新生産基地の確保とリスクヘッジ」。インドでの生産管理、インドと中国との生産背景の違い、インドで気を付ける生産のポイントを講演する。
カケンテストセンターによる「インド市場向けの品質管理」では、表示や染色堅ろう度、アゾ染料の要件について解説する。
同国の繊維産業は、「メーク・イン・インディア」を掲げるモディ政権の中で最重要産業の一つに位置付けられている。今年に入り、新型コロナウイルスの感染が再拡大し厳しい環境が続いたが、生産を再開する工場は徐々に増えてきた。日本からの小ロットの発注を歓迎する企業も多い。EPA(経済連携協定)で繊維品目の関税が撤廃されたのを生かし、日本企業からの発注先・仕入先・生産拠点としてアピールしていく。