明石SUC・スクールスポーツ部/「デサント」など好調/新商品投入し提案強化

2022年07月29日 (金曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(SUC)のスクールスポーツ部は今春の入学商戦で、「デサント」ブランドや自社ブランドの「アスリッシュ」の販売が奏功し、上半期(2022年1~6月)は増収を確保した。来入学商戦に向けては、新商品を打ち出しながら新規校の獲得につなげる。

 今春の入学商戦で、デサントでは120~130校の新規採用を獲得し、累計採用校は2150校ほどになった。アスリッシュも20校ほどの新規採用校を確保。累計採用校は60~70校となった。

 アスリッシュは体育以外のシーンで着用されることも増えた。新型コロナウイルス禍で、洗濯が簡単な体操服での通学が全国の学校で広がった。感染対策から冬季でも教室内の換気を定期的に行わなければならず、「防寒対策としてアスリッシュのパーカやスエットを着用するケースも増えてきた」(前田健太郎営業本部スクールスポーツ部長)。

 上半期は運動会など、新型コロナ禍で自粛していたイベント需要の回復によって4、5月の売り上げが伸びた。九州や中国地方では水泳の授業も再開し、スクール水着の販売も増加した。

 人工知能(AI)による採寸は、今春は4千~5千人の生徒が活用。「学校からのリクエストが増えている」として、来春に向けても採用数を伸ばす。

 今春、業界内では新型コロナの感染拡大の影響で生産の遅れが問題化した。ただ、同社は国産比率が高かったことや、生産の前倒しが安定生産に寄与。新型コロナ禍の影響を最小限に抑えられた。

 来入学商戦に向け、新商品をそろえる。デサントからは新商品の「デサントネクサス」を打ち出す。シルエットを細身にしたり、マークを変えたりと、「過去のモデルをリバイバルした」デザインが特徴。アスリッシュからも「アスリッシュ+(プラス)」を投入する。ハイブリッド触媒「ティオティオプレミアム」加工を施して抗菌や消臭効果などを持たせたほか、配色を好みにカスタマイズできるようにするなど、機能を充実させた。