帝人フロンティア/アラミド繊維を使い 高強度RFIDタグ

2022年08月01日 (月曜日)

 帝人フロンティアはRFID(無線通信による商品の個別管理システム)タグのブースターアンテナにアラミド繊維による導電糸を使用することで耐久性と柔軟性を持たせた高強度RFIDタグ「レコ タグ」を開発し7月から販売を開始した。

 レコ タグにはアラミド繊維を芯にして銅メッキを施した導電糸を束ねてフッ素樹脂コーティングしたアンテナ線を使用しているため、数十万回の屈曲が可能になるなど高い強度、高弾性、耐熱性を発揮する。高温洗浄・乾燥が必要な工業洗濯を行う製品に使用することもできる。

 ラベルの基材にポリエステル繊維を使用することで一般的な樹脂コーティングのRFIDタグに比べ薄く軽く仕上げることができる。柔軟性もあるため、衣料製品に直接ミシン掛けが可能で、取り付け部分の当たりやごわつきもほとんどない。

 製品サイズは約62×約20ミリ。周波数帯はUHF帯。7月からユニフォーム向けに販売し、ホテルリネンなどにも用途を拡大。23年度で3200万円、27年度で3億円の売上を計画する。