ユニチカメイト/自動採寸に受注機能加える/来入学での普及拡大めざす
2022年08月04日 (木曜日)
学校体操服製造卸のユニチカメイト(大阪市中央区)は、2023年入学商戦に向けて、自動採寸システムの普及拡大を図る。ウェブ上で受注ができるように、リニューアル作業を急いでいる。
自動採寸は自社ウェブサイトで22年入学から導入したところ、5校ほどが同システムを採用し、販売店からは「(手間が省けて)助かる」と好評を得た。
現状のシステムは、生徒自身が採寸し、写真を撮って同社のシステムに送ると、推奨サイズが返ってくるという仕組み。採寸プログラムにはBodygram(ボディーグラム)のアプリケーションを使用している。
23年入学でこの現行システムに受注機能を付加できるシステム構築の作業を進めている。「シェア拡大への販促ツールとして大々的に活用していく」(清水義博社長)考えだ。
同社の22年3月期単体決算は、前期比微増収で、営業利益は微減だったものの、経常利益は増加した。売上高については、「新型コロナウイルス禍前まで戻したかった」が、届かなかった。ライセンスブランドの「プーマ」の採用校数は拡大した。ユニフォームOEMは横ばいだった。
同入学商戦では縫製工場の人員不足などを背景に全体として納期遅れが頻発したが、同社納入分は、ベトナムから中国への切り替え、中国から日本への切り替えなどを早期に進めたことが奏功して納期遅れが発生しなかった。ユニチカトレーディングの生地が安定供給されたことも大きかったと言う。
23年3月期は増収計画を立てるが、利益についてはコスト高を理由に「厳しく見ざるを得ない」とする。