帝人/CO2排出量の算出方法を確立/炭素繊維中間材料で
2022年10月03日 (月曜日)
帝人はCO2排出量削減目標の達成に向けて、製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を可視化するため各製造工程の評価に取り組んでおり、このほど炭素繊維中間材料の製造工程で発生するCO2排出量の算出方法を確立した。
2021年12月に炭素繊維フィラメントの製造工程におけるCO2排出の評価を完了し、同社が生産するさまざまな用途の炭素繊維フィラメントのCO2排出量の算出を可能としたものの、その後も対象製品の範囲を拡大するため評価を進めていた。
炭素繊維中間材料は炭素繊維の糸を生地状にした材料やプリプレグと呼ばれる炭素繊維を樹脂で固めてシート状にした材料、ショートファイバーと呼ばれる繊維を短くカットした材料で、スポーツ、産業、航空機、自動車など幅広い用途で使われている。
今回、確立したCO2排出量の算出方法は国際的に認められた外部機関よりISO14040・14044の認証を受けており、帝人の製造工程だけでなく顧客の製造工程における評価にも適応できる。
今後は最終製品メーカーとの連携を進め、引き続き同社の炭素繊維製品のライフサイクル全体についての評価実現に向けて取り組んでいく。