テイジンフロンティア〈タイランド〉/産資は安定供給に重点/衣料で環境配慮型素材強化

2022年10月03日 (月曜日)

 帝人フロンティアのタイ子会社であるテイジンフロンティア〈タイランド〉は、サプライチェーンとの連携を強化し、安定調達・生産体制による安定供給に重点的に取り組む。

 同社の2022年度上半期(4~9月)商況は、売上高が前年同期比約10%増となった。中国でのロックダウン(都市封鎖)の影響や取引先の在庫調整などで一時的に受注が鈍化する局面もあったが、カーシート地やタイヤコードなど産業資材、衣料用テキスタイルともに需要は旺盛に推移した。

 このため協力工場の稼働も堅調に推移し、工程によってはフル操業となっている。特にタイヤコードは新規採用が進み、売上高を伸ばしている。ただ、原材料高騰が利益を圧迫する。このため利益面は前年同期を若干下回った。

 世界的にサプライチェ―ンの混乱が続いていることから、下半期も引き続きサプライチェーンとの連携を強化する。特に産業資材関連は安定調達・生産体制を確保することで取引先への安定供給維持に努める。衣料関連は環境配慮型商材や機能素材の販売に力を入れる。

 原材料価格やエネルギーコストの高騰が続いていることから、引き続き価格転嫁を進める。調達面でもコスト優位性のあるサプライヤーの選定を進め、サプライチェーンプロセスの効率化にも取り組むことでコストダウンを図る。