帝人/CO2排出20万トン削減/松山事業所をガスコジェネに転換
2022年10月14日 (金曜日)
帝人はこのほど松山事業所北地区内で使用している自家発電設備を、現在の石炭や石油燃料を用いた発電から都市ガスを燃料として発電するガスコージェネレーションシステムに転換することを決めた。投資規模は老朽化した受配電設備を含めて百数十億円、発電所の規模は約3万キロ㍗。
帝人グループはCO2排出量を2030年度末までに18年度対比で30%削減し、50年度で実質ゼロにするという目標を掲げている。
30年度の削減目標達成には18年度のCO2排出量から約60万トンの削減が必要といい、今回の燃料転換によって約30%に当たる年間20万トンの削減効果を見込めるとしている。
燃料の都市ガスは四国ガスから供給され、将来的にはカーボンニュートラルな燃料に置き換えることでさらなる環境負荷の軽減に貢献したい考えだ。
松山事業所北地区内に新規発電設備を建設し、25年度中に本格稼働させる。これにより、帝人グループは化学繊維業界において現在、発電燃料に石炭を使用する日系メーカーに先駆けて国内外で使用する発電燃料の“完全脱石炭化”を達成する。さらに再生エネルギー化の推進、各事業における地道なエネルギー効率化・省エネ化に力を入れる。