帝人フロンティア/TPLに最新鋭設備/機能性ポリエステル増産

2022年10月27日 (木曜日)

 帝人フロンティアは約10億円の設備投資でタイの関連会社テイジン・ポリエステル〈タイランド〉(TPL)に自動制御が可能で高効率な最新鋭の機能性ポリエステル長繊維の製造設備を導入。10月から量産を開始した。新設備の生産規模は年産1500㌧。

 設備投資によって、紡糸工程の効率化を図るとともにマルチフィラメントの均一乾燥工程の自動化が可能になった。

 特殊異形断面糸「オクタ」や吸水速乾糸「カルキュロ」などの衣料用途、インテリア用途向けの独自機能性ポリエステル長繊維を生産しTPLの取り扱い銘柄の高付加価値化を進める。

 今年1月から運用を開始したタイ国産のボトルフレークを使用するマテリアルリサイクルチップ生産設備と連動する一貫生産を通じて、リサイクル繊維「エコペット」の銘柄拡大、高機能化にも取り組む。