明石SUC・スクールスポーツ部/今期は増収見通し/「デサント」などけん引

2022年11月24日 (木曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニー(SUC)のスクールスポーツ部は、「デサント」や自社ブランドの「アスリッシュ」の体育着の販売が好調で、今期(2022年12月期)は増収を見通す。今後もこの2ブランドを両輪としながら販路を開拓する。

 前田健太郎営業本部スクールスポーツ部長によると、今春の入学商戦では、デサントで120~130校の新規採用を獲得。同ブランドの累計採用校は2150校ほどになった。アスリッシュも20校ほどの新規採用校を確保し、累計採用校は60~70校となった。

 来入学商戦に向けても、両ブランドは好調さを維持しており、「現時点でデサントは90校、アスリッシュは15校ほどの新規校を獲得できており、来春も今春並みの獲得数を確保できそうだ」(前田営業本部スクールスポーツ部長)。

 デサントでは、同ブランドのシェアが低いエリアに対して、ブランド力を武器に開拓が進んだことが奏功。新たに追加した、過去のモデルをリバイバルさせたデザインの「デサントネクサス」なども好評を得ている。

 アスリッシュでも、ハイブリッド触媒「ティオティオプレミアム」加工を施して抗菌や消臭効果などを追加した「アスリッシュ+(プラス)」を打ち出しており、その機能性が支持されている。

 学生服では性的少数者(LGBTQ)に配慮する流れで、これまで詰め襟とセーラー服の採用比率の高かった中学校を中心にジェンダーレスなブレザーの採用が広がっている。この流れから、「中学校では体育着も一緒に変えようとする動きもあり、底上げにつながっている」。

 AI(人工知能)を使った採寸は、学校側の負担軽減につながることなどから採用が増加傾向にある。今春には5千人の生徒が活用した。さらに「来春は活用者が1万人以上になってきそうだ」と指摘する。同採寸による交換率は3%以内で、採寸の精度も高まりつつある。来年以降も引き続き訴求する。