帝人、日揮、伊藤忠/3社合弁で新会社「リピート」/PETケミカルリサイクルで
2022年12月02日 (金曜日)
帝人、日揮ホールディングス(横浜市西区)、伊藤忠商事はこのほどポリエステル製品をケミカルリサイクルする技術のライセンスを目的とした合弁事業会社、リピートを設立することで合弁契約を締結した。
新会社の資本金は1億円で出資比率は帝人と日揮HDが45%、伊藤忠が10%。所在地は東京都千代田区霞が関3の2の1霞が関コモンゲート西館。12月中の設立を予定しており、ポリエステル製品を原料としたケミカルリサイクル技術の国内外へのライセンス事業、関連する技術・情報の調査、設計、技術指導、コンサルティング業務を展開する。
この事業のケミカルリサイクル技術はDMT法と呼ばれ、ポリエステル(PET)をモノマーに分解・変換してから再重合し、再生PETを製造する。
DMT法はそのプロセスの中で着色されたポリエステル繊維から染料や不純物を除去することができるため、石油由来のPETと変わらない品質の再生PETを製造することができる。
DMT法の実績やノウハウを保有する帝人、総合エンジニアリング事業において豊富なプラント建設実績と知見を持つ日揮HD、繊維産業において国内外に幅広いネットワークを擁する伊藤忠は2021年4月に共同協議書を締結して以来、この技術をグローバルにライセンスする事業の可能性を模索してきた。
このほど、このライセンス技術の需要が十分に見込まれたことから、3社合弁の事業会社としてリピートの設立を決めた。