『AFF O&O 2022 ウィンター』出展企業ピックアップ(7~9日、東京ビッグサイト)(2)/江蘇新芳科技集団/杭州錚聖紡織服飾/紹興市九ア貿易/南通梅川貿易/杭州菱島服飾
2022年12月02日 (金曜日)
〈江蘇新芳科技集団/毛糸や毛織物の大手工場〉
半梳毛糸や紡毛糸、毛織物の大手メーカーで、欧米の大手ファストファッションがメイン顧客だ。市場別売上比率は欧州6割、米国4割。
工場は江蘇省張家港市にある。糸の年産能力は1万3千トン、織物は450万メートル。糸と織物の染工場も保有している。
日本市場は、営業を本格化して間もない。大手SPAなどの開拓を狙っている。
初出展の今回は、サステイナブル素材を使った糸と織物を訴求する。帝人フロンティアのポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」使いの織物も出展する。
〈杭州錚聖紡織服飾/竹繊維使いなど独自生地〉
開発を得意とする生地商社。日本向けがメインで、売り上げ全体の70%を占める。米国や韓国、ポーランド向けも手掛けている。
メインアイテムは、ストレッチ織物。竹繊維とポリエステル混紡のストレッチ生地など、独自性のある生地を展開している。浙江省杭州市に生機の合弁工場を持つ。年産能力は2400万メートル。
日本向けはここ数年、安定成長している。日本市場を意識した開発を強め、さらなる深耕を図る考えだ。今回は、竹繊維とポリエステル混紡のストレッチ生地や、ポリエステル・レーヨンなどの混紡糸を使った生地を訴求する。
〈紹興市九ア貿易/カジュアルウエアのODM〉
2008年に設立されたカジュアルウエアのOEM/ODM企業。ODMが売り上げ全体の6割を占める。顧客は欧州と南米がメインだ。
協力工場は安徽省、重慶市、浙江省などの国内のほか、カンボジアなど海外にもある。
織物製とニット製の双方を手掛けている。強みは、安定したサプライチェーンと、自社のデザインチームの企画力。アイテムは、レディースのトップスからワンピース、パンツ、メンズシャツ、コートなどさまざま。
今回展では、トップスやワンピースなど、レディースの薄物をメインに打ち出す。
〈南通梅川貿易/布帛製衣類のOEM企業〉
織物製衣類のOEM/ODM企業。製品の企画提案から自社工場による製品化まで、一貫サービスを提供する。検品などのサービスにも対応している。自社企画した製品の中国内販や、日本での販売にも取り組んでいる。
日本市場のメイン業務はOEMだが、近年は製品のネット販売にも力を入れている。ネット通販の月間最高売上高は、5千万円。生中継動画を見せて販売するライブコマースにも乗り出す計画を持つ。
初出展の今回は、ワンピースやスカート、パンツなど、得意なアイテムを訴求する。
〈杭州菱島服飾/アパレルや耳栓の商社〉
2012年に設立された商社。取り扱いアイテムは、スポーツウエアやユニフォームなどのアパレルから服飾雑貨、生地、耳栓など。アパレルは大ロットから小ロットまで、さまざまなニーズに対応している。
これまで欧州向け輸出に特化してきたが、21年から日本のネット通販サイト「アマゾン」に出店し、耳栓の自社ブランドの販売に乗り出した。
初出展の今回は、秋冬のマフラーや帽子、アクセサリー、耳栓を出展する。マフラーと帽子は、綿やウール、シルク、アクリルなどのさまざまな素材使いを打ち出す。