『AFF O&O 2022 ウィンター』出展企業ピックアップ(7~9日、東京ビッグサイト)(3)/烟台世華紡織科技/常州賽嘉服飾/南通哈維国際貿易/東莞市丹丹服飾/東莞市恒楽貿易
2022年12月05日 (月曜日)
〈烟台世華紡織科技/紡績・ニット一貫メーカー〉
山東省烟台の自社工場で、糸から一貫でセーターを生産している。中国内販と輸出を展開。輸出先は、イタリアやフランス、日本、韓国など。
工場は独ストール社の編み機138台を導入し、細番手から太番手まで対応している。年産規模は100万着。
初出展の今回は、欧州の顧客に好評の糸使いを打ち出す。「ダイヤモンド糸」は、自社開発のラメ糸を採用した輝く糸。「反射糸」は、高視認性ウエアに適している。「富麗糸」は防風、防菌などの機能があり、可塑性が強いのが特徴だ。
〈常州賽嘉服飾/機能性通勤パンツなど〉
織物、編み地製衣類の商社で、江蘇省塩城、常州や山東省カ沢の協力工場で生産している。市場別売り上げ比率は内販40%、豪州40%、日本20%。内販はOEM、輸出はODMが中心だ。
2020年は3割減収だったが、21年は大幅に回復した。今年も内販、輸出ともに増収の見通し。
日本向けは、円安で顧客の購買力が下がっている。こうした中、自社企画のアウトドアウエアの販売を模索している。
初参加の今回は、東レの素材を採用した通気性が高いコートや、帝人フロンティアのポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」使いの機能性通勤パンツをアピールする。
〈南通哈維国際貿易/圧着加工製品を開始〉
03年に設立された織物、編み地製衣類メーカー。このほど圧着加工の製品の生産に乗り出した。江蘇省南通に3社、安徽省蕪湖に1社、ベトナム・ホーチミンに1社の工場を持つ。社員数は850人。
今年は新型コロナウイルス禍の打撃から欧米と内販向けが回復したが、日本向けは厳しい。新型コロナ禍に加え、円安も苦戦の背景だ。当面芳しくない状況が続くとみられるが、新規顧客の開拓にじっくり取り組んでいく。
初出展の今回は、特徴のある素材とともに製品をアピールする。
〈東莞市丹丹服飾/編み地製アウトドアウエア〉
広東省東莞の自社工場で生産するOEM/ODM企業。輸出がメインで、米国からメキシコ、豪州、英国向けを手掛けている。米国が6割を占める。
日本向けは、大手流通顧客がメインで、トレーナーやフィッシングシャツを生産。アウトドアブランドやスポーツブランドの開拓を狙っている。
初出展の今回は、ニット製アウトドアウエアを打ち出す。UVカットや吸汗速乾、抗菌、防臭、保温などの機能を持つ。
〈東莞市恒楽貿易/編み地製レディースを訴求〉
編み地製カジュアルウエアのメーカー。アイテムはレディースのアウター、ワンピース、Tシャツ、パンツなど。工場は100人規模で、自動裁断機やボタンホール専用ミシンを備えている。前工程から後工程まで全てを自社で対応している。
顧客は欧米が中心だが、市況悪化で発注に慎重になっている。生産コストの上昇や、原料高も経営の重荷だ。そのため、日本市場の新規開拓で挽回を図る。初出展の今回は、コートやワンピースなど、得意のレディースウエアをアピールする。