AFF/中国OEM企業が対面でアピール/コスト競争力を軸にした展示も
2022年12月08日 (木曜日)
中国の繊維・ファッションOEM/ODM企業の展示会「第36回AFF(アジアファッションフェア) O&O2022WINTER東京」が7日、東京ビッグサイト南1・2ホール(東京都江東区)で開幕した。9日まで。主催はAFFで日中経済貿易センターが協力する。500小間を超えるブースを設け、アパレル生産を担う中国企業が生地やアイテムのサンプルを出品。加工の品質や供給能力を日本のバイヤーに向けてアピールする。
同展は新型コロナウイルス禍の発生以降、会場でのサンプル展示とオンライン商談を併用する手法を取り入れていた。今回は3年ぶりに通常のリアル展示会として開催し、第35回で中断していた〝正規の展示〟を復活させた。入国規制も緩和されたため、出展者の60%に当たる300社が来日する見込み。
迪尚集団は、山東省威海市に本社を置き、中国国内に加えバングラデシュとミャンマーにも生産拠点を築いている。供給先の内訳は日本と欧米が50%ずつだが、ミャンマーでは欧米からの受注が減少傾向にあると言う。そこでミャンマーのコスト競争力を日本のバイヤーにアピールし、新規の需要を掘り起こす考えだ。
南通仁敬国際貿易は、レディースの布帛を得意とする。日本向けが70%で、残り30%が中国国内のブランドの生産を担う。日本からの受注はほぼ横ばいで、中国国内は全体的に停滞気味だが、ネット販売は伸びている。
浙江波思奇羊絨は、これまで日本企業との取引はごく一部に限られていたが、今後の主要な供給先とみて出展を決めた。カシミヤやウール100%のアイテムで高品質への対応力を示す。
今回も6月の東京・池袋会場に続き、浙江省紹興市越城エリアの専用ゾーンを設けている。