復活を期す商社繊維事業 2022年4~9月期決算から(5)/利益はまだら模様に/クラレトレーディング/ユニチカトレーディング/東洋紡せんい
2022年12月09日 (金曜日)
〈繊維関連は大幅増収増益/クラレトレーディング〉
クラレトレーディングの2022年1~6月期連結決算は取扱高743億円(前年同期比7・6%増)、売上収益297億円(16・0%増)、営業利益27億7600万円(19・4%増)、経常利益27億3400万円(15・9%増)、純利益19億4200万円(16・2%増)だった。
繊維関連は取扱高219億円(10・8%増)、営業利益11億2300万円(33・3%増)。衣料分野も増収増益だった。製品販売がスポーツ衣料を中心に堅調に推移。スポーツ用途は国内と中国でスポーツ・アウトドア向けが順調に拡大し増収増益だった。ユニフォーム用途はサービス業向けが堅調もワークウエア向けが苦戦して減収減益だった。原糸と一般衣料向け生地販売は一部不採算分野を縮小し採算が改善した。資材分野はメディカル用途が原料高で収益悪化も、そのほかは堅調に推移した。人工皮革「クラリーノ」はカーシートやスポーツ手袋向けが好調で増収増益だった。
通期は取扱高1500億円、売上収益600億円、営業利益53億円、経常利益53億円、純利益37億円を見込む。
〈コストアップ大きく損失拡大/ユニチカトレーディング〉
ユニチカトレーディングの連結決算は売上高137億円(前年同期比12・3%増)、営業損失7億円(前年同期は1億円の損失)、経常損失5億円(同1億円の損失)、純損失4億円(同1億円の損失)となり、増収ながら赤字が拡大した。
衣料繊維は、婦人服地、寝装いずれも緩やかに需要が回復した。ユニフォームも企業別注が堅調に推移し、ワークウエアも低調だった備蓄アパレル向けに動きが出始めた。デニムの対欧米輸出が好調に推移したこともあり増収となった。ただ、原燃料高や円安による海外加工コスト増加、運送費高騰などコストアップが大きく、営業損失が拡大した。
通期は売上高293億円、営業損失11億円、経常損失9億円、純損失8億円を見込む。
〈統合効果で赤字縮小/東洋紡せんい〉
今年4月に東洋紡グループの衣料繊維事業が統合して発足した東洋紡せんい。初年度となる2022年4~9月期単体決算は、売上高130億円(前年同期比2・7%減)、営業損失2億4600万円(前年同期は3億7700万円の損失)、経常損失1億2300万円(前年実績は公開せず)だった(前年実績は東洋紡STCの繊維部門と東洋紡ユニプロダクツの合算)。
不採算事業撤退や統合による効率化で減収ながら赤字が縮小した。
スポーツ事業は海外生産比率が高いため円安によるコスト増で減益となり、原糸やインナー向け生地のマテリアル事業も売り上げ堅調も原料高で減益だった。ユニフォーム事業は別注ユニフォーム・白衣サービス用備蓄カタログ向けが堅調だったが、ワークウエア向けが低迷。海外生産比率が高いため円安の影響で利益は前年並みにとどまった。スクール事業はニット素材が拡大し、増収。輸出織物事業は中東、欧米市場ともに堅調に推移し、円安の追い風もあった増益だった。
通期は売上高300億円、営業利益1億円、経常利益1億円を見込んでいる。
(おわり)




