三起商行 23秋冬/10~20%の拡販計画/高級子供服をベビーカシミヤで

2023年03月17日 (金曜日)

 三起商行は23秋冬に向けて販促活動を積極化させ昨年8月にデビューしたミキハウスの高級子供服「ゴールドレーベル」を中心に販売量を10~20%伸ばす。中国からの訪日観光客の今後の動向次第では「もう少し伸ばせる」としている。

 ゴールドレーベルは国内外の富裕層をターゲットに希少性の高い海島綿やカシミヤなどで商品化した超高級ライン。国内4店舗、海外17店舗で販売しており、発売半年余を経過して「ようやく売り上げ(小売価格)が1億円を超えた」と言う。23春夏では30品番を展開しており、23秋冬から18品番を新たに加える。

 23秋冬に向けては新たに内モンゴル自治区で取れるベビーカシミヤによる大人向けを含む商品群をラインアップ。子供用のセーターで19万8千円、ブランケットで33万円となっている。

 同社はこれまでは天竺や裏毛など綿100%にこだわったモノ作りを進めてきたが、今期(2024年2月期)は機能性を施した商品群を加えた。ゴールデンウイークには、ポリエステルやナイロンとの交編で吸汗速乾性能、UVケア性能、防汚性能などを持たせたアイテムが並ぶ。

 サステイナビリティーを意識した取り組みにも力を入れており、リサイクル素材やバイオマス由来素材の採用、裁断くずによるタオル、デニムの裁断くずによるコースターなどを展開している。

 このほど大阪府八尾市の本社で開いた23秋冬向けの展示会には国内のほかフランス、イタリア、豪州、中国、台湾、インドネシア、ベトナムなどから220~230人のバイヤーが来場した。