特集 AFF大阪2023/日中貿易、新たな局面へ(2)/青島麗世達国際貿易/常熟市欧立納紡織品貿易/泉州東明貿易/大連恵栄綿業/山東同捷進出口
2023年04月04日 (火曜日)
〈青島麗世達国際貿易/カジュアルパンツ訴求〉
ボトム、作業着、ジャケットを取り扱う日本向けに特化したアパレル製販会社。自社工場は、ボトムを専門に生産している。月産能力は約5万着、工員数は20人前後で、小ロット生産やQR対応を得意としている。
昨年の受注は、前年並みを維持した。今年は市場ニーズに応える素材を開発し、新規顧客を増やしていく。
今回は「テンセル」・麻使いのカジュアルなパンツ、スポーツウエア風ジャケット、ベーシックな作業着など、価格訴求力のある製品を出展する。
〈常熟市欧立納紡織品貿易/レディース向けコート主力に〉
2012年に設立したアパレル専門貿易会社。レディース向けの織物製カジュアルが主力で、中でもコートが得意だ。顧客の国別比率は、米国35%、欧州65%。
主な顧客はカジュアルウエアや、サーフィン、スノーボードなどのアクションスポーツの欧米ブランド。ロシアのレディースブランドの顧客も持つ。日本向けの実績はこれまでない。
今回が初出展。これを機に、日本市場の開拓を始める。レディース向けのコートとジャケットを前面に打ち出す。
〈泉州東明貿易/競技用スポーツウエア生産〉
アイスホッケーやサッカー、アメフトなどの競技用の編み物製衣類を生産する。福建省泉州にある工場は、月産規模が7万着。編み物製が65%、織物製が35%を占める。
製品は全て輸出している。国・地域別輸出額の割合は、欧州連合40%、英国30%、米国20%、日本5%、イスラエル5%。
近年の売り上げは、新型コロナウイルス禍の中でも10~15%の成長率を維持している。
初出展の今回は、炭素繊維を使った切断防止機能を持つアイスホッケーウエアなどを出展する。
〈大連恵栄綿業/機能わたの日系独資メーカー〉
日系独資の中わたメーカーで、普通わたから機能わたまで生産。近年は吸湿発熱、防ダニ抗菌、生分解などの機能綿に注力する。原料の多くは、日本メーカーのものだ。
ここ数年、新型コロナウイルス禍の中でも売り上げを拡大している。中でも機能わたが好調。日本向けのアパレルだけでなく、リビングやインナーなどに採用されている。
初出展の今回は吸湿発熱わた、再生エコわた、発熱保温わたを出展し、それぞれの機能を訴求する。
本社は、縫製工場のサカエ金襴(富山県)。
〈山東同捷進出口/ファンシーセーター強み〉
2009年に設立したセーターの貿易会社。強みは、コンピュータ横編み機で生産するファンシーセーター。山東省の協力工場で生産する。
輸出を専門に手掛け、日本向けが80%、韓国向けが20%を占める。日本向けは、日本の商社経由で、カタログ通販の顧客向けを手掛けている。新型コロナウイルス禍以降、受注は減少傾向にあるため、今回展を機に挽回を図る。
今回は、手編み風のセーターを前面に打ち出す。綿100%、綿・アクリル、ポリエステル100%などの素材使いを紹介する。