AFF大阪開幕/対日拡大へ377社集結/13日までマイドームおおさか

2023年04月12日 (水曜日)

 日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展示会「AFF(アジア・ファッション・フェア)」が、マイドームおおさか(大阪市中央区)で11日、始まった。中国を中心としたアジアの繊維企業377社・419小間が出展し、対日貿易拡大に向けた商談を進める。13日まで。

 AFFは新型コロナウイルス禍で中止やオンライン展への切り替えを余儀なくされてきたが、今回はリアル商談形式に戻り、開場とともに多くのバイヤーが押し寄せた。製品OEM、生地、副資材、寝装・インテリアなど多彩な出展者が集う。ミャンマーやカンボジアなど東南アジアからの出展も多い。

 浙江嘉欣絲綢は中国国内に縫製工場と織布・編み立て工場を、ミャンマー、カンボジアに縫製工場を持つOEM/ODM企業。シルクを得意としておりシルク製パジャマでは自社ブランドも展開する。対日実績は「少ない」が欧米向けの減少に危機感を抱き、同展で新規開拓を狙う。ユニフォーム、レディース、メンズ、インナー、セーターなどあらゆるウエアに対応し、東南アジア工場の活用により小ロットから大ロットまでをこなす。

 インナー製品のOEM/ODMが主力の青島思邁雅貿易は、対日が100%の貿易会社。インナー、メンズ、レディースに分けた三つの協力工場があり、それぞれわたから糸、生地、プリント、後加工、縫製までの一貫体制を敷く。“日本基準”の品質には絶対の自信を示し、短納期、小口オーダーにも対応する。今回展では「中小規模の新規顧客を開拓したい」。

 生地メーカーの愉悦家紡は、イタリアに生地のデザイン会社を持つ、企画提案力が売りだ。対日は5%ほどと少ないが、欧米ブランド向けで培ったノウハウを発揮し、対日比率40%を目標に掲げる。生地はリネン、ラミー、ヘンプ、綿使いが軸。特に麻関連では中国トップ3に入る高品質を自負する。