中国の出展者/ASEANシフト懸念/小口や短納期対応に活路/AFF大阪閉幕

2023年04月19日 (水曜日)

 マイドームおおさか(大阪市中央区)で11日から開かれていた日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展示会「AFF(アジア・ファッション・フェア)」が13日、閉幕した。来場者数は3日間で4508人となり、新型コロナウイルス禍前とほぼ変わらない水準となった。

 中国の出展者からは「日本企業によるASEANシフト機運の高まりを非常に懸念している」との声が幾つか聞かれた。この流れをせき止めるために各社が、日本市場に見合った高品質な素材や品質管理体制、小口・短納期機能、日本との取引実績の長さ――などをアピールした。会場には、「ASEANシフトも検討しているが、やっぱり中国が便利」(商社)といった日本人バイヤーが数多く詰め掛け、熱気にあふれた。

 2016年設立の縫製工場、大連森諾時装は、300~500枚の小口対応が可能な点を、「小ロット可」という文言とともに訴求した。自社工場や協力工場でシャツ、ブラウス、スカート、ジャケットなどを縫う。

 江蘇林紡績テクノロジーは、100種以上の色備蓄を持つ生地メーカー。ポリエステル・綿混を中心に、綿100%や綿先染め、レーヨン100%などを常に備蓄し、短納期ニーズに応える。うたい文句は「全ての色があり、在庫が十分、出荷が早い」だ。

 生地から縫製までの一貫企業、南通悦麗達紡績品は、品質管理力に加え、「サンプル依頼から最短24~48時間で製品を完成できる」というスピーティーな生産体制をアピールした。対日比率は8割と高く、「日本の顧客に鍛えられた結果としてのスピード」だと言う。

 会場を訪れたバイヤーからは、「目当ての工場と契約できそう」(商社)や、「安価で機能的な生地が見つかった」(小規模アパレル)といった前向きなコメントが目立ったものの、中には「既存取引先のブースでアポイントを取りあいさつに行ったところ、値上げを要請された」「コスト面で合わないケースが多かった」など日本側のコストアップ回避の要望はあまり通らなかったようだ。