JFWO/「PTJ」で新企画/生地の人気投票実施

2023年05月16日 (火曜日)

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が主催するビジネス商談会「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)24春夏」が24~25の両日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催される。JFWOの古茂田博事務局長は「生地の人気投票と学生の入場解禁の二つの新しい取り組みに注目してほしい」と話す。

 「What's Next」と銘打ち行うのが、次の売れ筋となる生地を来場者の投票で決める新企画だ。特設コーナーを設置し出展企業74社のうち、応募して予備審査を通過した28社の生地30点を並べる。1社1点が原則だが、予備審査でどうしても外せないと判断した生地があったため、30点になったと言う。

 応募条件は「量産を前提とした生地」。古茂田事務局長は「あくまで次のシーズンのトレンドを探るための企画」と指摘し、一点物は対象から外した。投票の結果、人気上位3社の生地はJFWO公式サイトなどに詳細情報を掲載する。

 学生の入場を解禁したのは、グローバルスタンダードに合わせるためだ。フランスの「プルミエール・ヴィジョン(PV)パリ」やイタリアの「ミラノ・ウニカ(MU)」といった世界的な生地の見本市は、学生も入場できる。

 「繊維産業の将来を担う若い人材が最先端・最高品質の生地に触れたり、出展者に質問したりする機会は必要だ」と古茂田事務局長は強調。入場できるのは初日の24日のみで、服飾専門学校の学生らを想定。「出展企業側にとっても、将来の就職先候補として学生にPRするチャンスにもなる」と期待する。

 また7月にMU24秋冬が開催される。JFWOと日本貿易振興機構(ジェトロ)が共同運営する日本コーナー「ザ・ジャパン・オブザーバトリー」(JOB)には、日本企業23社がリアル出展、ハンガーサンプルのみの「JOBプラス」に7社が出品すると言う。