ワン・エニー/独自開発の生地提案/海外販路開拓も注力

2023年06月16日 (金曜日)

 テキスタイルの企画・販売やOEM生産などを行うワン・エニー(岡山市)は独自開発のテキスタイルの提案に力を入れている。近年は海外販路の開拓にも注力。今後も強みとする生地の開発力を武器に受注につなげる。

 さまざまな生地を開発しており、扱う生地の8割はデニムと言う。同社ではこのほど、シーアイランドコットン(海島綿)の原綿調達や綿糸の卸販売などを行うシーアイランドクラブ(東京都中央区)、近藤紡績所(名古屋市中区)と協業し、超長綿である海島綿を採用したデニムを開発した。海島綿100%のほか、落ち綿とバージンの海島綿を混紡したものなどをそろえる。清大輔社長は「しっかりと取り組める顧客に向けて提案していく」と話す。

 2017年ごろからは欧州のほか、韓国や中国などアジアで海外販路開拓を強化している。新型コロナウイルス禍で一時苦戦を強いられたが、「まいてきた種が芽吹き始めた」(清社長)。欧州の取引先との関係を深耕するほか、韓国ではオリジナル生地を中心とした初の展示会も開くなど、今後も販路拡大につなげる。

 国内では、10月10~12日に渋谷区文化総合センター大和田(東京都渋谷区)のギャラリー大和田で開かれる「コダワリノヌノ」展に出展し、生地をPRする。