篠原テキスタイル/海外開拓を強化/オランダのキングピンに初出展

2023年06月19日 (月曜日)

 デニム製造の篠原テキスタイル(広島県福山市)は海外への販路開拓に力を入れている。10月18、19日にオランダ・アムステルダムで開かれるデニム関連の展示会「キングピン」に初出展。篠原由起社長は「当社の生地がどこまで通用するのか見てみたい」と意欲を見せる。

 2019年、同社としては初めての海外展となったイタリアの服地見本市「ミラノ・ウニカ」(MU)に出展して以降、海外向けの販路の開拓を進めてきた。

 今年1月から2月にかけて開かれたMUへも出展。75件のスワッチ依頼があり、生地では同社の得意とする「テンセル」デニムなど奇麗めな生地の引き合いが多かったと言う。

 海外への販売拡大を目指し、オランダのキングピンへ出展する。同社にとってデニムに特化した海外展への出展は初めて。

 同展へ向けて生地開発を進めており、篠原社長は「実際に海外へ行き、現地の人の声を聞きたい」と話す。併せて、来年のMUへも出展を予定する。

 今期(24年3月期)に入り、受注は堅調に推移する。シャトル織機で織るセルビッヂデニムは引き続き好調で、「冬までオーダーがある」。エアジェット織機で織る生地も「波はあるが悪くはない」と言う。