ダイワボウレーヨン/鑑別可能レーヨン本格販売/全品種への導入検討

2023年06月21日 (水曜日)

 ダイワボウレーヨンは、糸・生地や製品に同社のレーヨン短繊維が実際に使用されているか鑑別可能なトレーサブルレーヨンを開発し、今期(2024年3月期)から販売を本格化させた。

 同社はこれまで海水中での生分解性を確認し、第三者認証も取得した「エコロナ」、廃棄綿製品をレーヨン原料に再利用し、リサイクル原料が適正に使用されていることを認証する「リサイクルド・クレーム・スタンダード」(RCS)も取得した「リコビス」、カーボンオフセットを導入したカーボンニュートラルレーヨンなど環境に配慮したレーヨン短繊維を数多く開発・販売している。

 こうした中、需要家の間で同社の環境配慮型レーヨン短繊維が糸・生地・製品で適正に使用されているかを確認する方法を求める声が上がっている。こうした要望に応えるため、レーヨンの製造工程で特殊な化学的マーキングを施すことで、糸・生地・製品いずれの段階でも実際に同社のレーヨン短繊維が使用されているかを鑑別できるトレーサブルレーヨンを開発。今期から販売を本格化させた。

 今後、同社が販売するレーヨン短繊維を全てトレーサブルレーヨンに切り替えることも検討する。

 レギュラーレーヨンをエコロナに切り替えることも進めており、これにトレーサビリティーの確認が容易な鑑別可能レーヨンを組み合わせることで環境配慮素材としてのレーヨン短繊維の打ち出しを一段と強める考えだ。