柴屋/海外市場開拓加速へ/MU初出展
2023年07月04日 (火曜日)
生地商社の柴屋(大阪市中央区)は海外市場開拓に改めて力を入れる。その一環として、11~13日にイタリアで開かれる服地見本市「ミラノ・ウニカ」(MU)に初出展する。
同社は、年に2回フランス・パリの服地見本市「プルミエール・ヴィジョン(PV)・ファブリック」に2016年9月展から継続出展し、海外市場開拓を続けてきた。備蓄による小口・短納期機能や独自の生地開発力が評価され、輸出売上高は順調に拡大している。この流れを加速させるためにMU初出展を決めた。
エージェントと契約していることもあり、これまでイタリアのアパレル向けでも実績を積んでいる。
国内向けでもアパレル分野で新規顧客開拓が順調に進んでいるが、今後は縫製企業と連携した衣料品以外の製品納入などにも力を入れる。既に官需向けで提案を進めており、開拓への手応えをつかんでいる。
〈上半期4%増収見込み〉
柴屋の今上半期(2023年2月~7月)は、前年同期比4%増収になる見込みだ。ただ、コスト高の中で価格転嫁が追い付かず利益は減少する。
奥野雅明社長によると、国内向け、海外向けともに伸びた。大阪本社管轄の西日本地区も拡大しているが、首都圏の伸びがより顕著という。特に6月単月は、新型コロナウイルス禍のガーゼマスク特需を超える売り上げだった。引き続き新規顧客開拓が進んでいるとともに、既存顧客で商量が拡大するケースも増えているという。
下半期もこの流れは続くと見て、通期も増収を計画する。




