東レ/レギュラートゥ炭素繊維増強/25年に生産能力3万5千トン
2023年07月18日 (火曜日)
東レは、米国子会社と韓国子会社でのレギュラートゥ炭素繊維の生産設備増強を決定した。圧力容器用途などの需要拡大に対応する。増強によって東レグループ全体のレギュラートゥ炭素繊維生産能力は、現状の2万9千トンから3万5千トンに拡大する。2025年の生産開始を計画している。
レギュラートゥは、フィラメント数が2万4千本までの炭素繊維で、航空機や圧力容器などの高性能・高品位が要求される分野で使用される。カーボンニュートラルの流れを受け、30年にかけて需要が年率17%で成長すると予想されている。
特に圧縮天然ガス(CNG)タンクや水素タンクなどの圧力容器用途は、宅配業務用CNG車両やガス輸送タンクの需要が堅調に拡大し、燃料電池を使用する乗用車やトラック、船舶などへの採用も増加している。今後も需要の急拡大が見込まれ、設備増強で安定供給体制を確立する。
米国では、トーレ・コンポジット・マテリアルズ・アメリカ社(CMA、ワシントン州)のスパルタンバーグ工場(サウスカロライナ州)の設備を増強する。
韓国では、トーレ・アドバンスト・マテリアルズ・コリア社(TAK、ソウル特別市)の亀尾工場(慶尚北道グミ市)の生産能力を増やす。航空機用途向けなどへの安定供給も可能にする。
東レグループは、フィラメント数が4万本以上のラージトゥ炭素繊維もハンガリーとメキシコで生産している。規模は年産3万5千トン(23年3月末時点)。ラージトゥ炭素繊維は、風力発電翼用途などの産業用途で使用されている。




