ドゥフォワイエ/ニットオーダーで顧客獲得/通販サイト機能拡充

2023年07月19日 (水曜日)

 衣料品や服飾雑貨、靴の輸入、販売などを行うドゥフォワイエ(岡山市)は、同市内に昨年オープンしたニット製品のオーダー専門店「オートリコ」で顧客の獲得につなげている。同店ではこのほど、デザインとサイズをカスタムできる「デザインシミュレーター」を通販サイトに導入。リアル店舗に加え、サイトの機能も拡充しながらニットウエアを提案している。

 オートリコでは、オーダーメードのニット製品を提供する。店舗内に備える島精機製作所の「ホールガーメント」(WG)横編み機を使い、色やサイズなど、客の要望に合ったニット製品を編み上げる。

 注文はパターンオーダー。XSからXLまでのサイズを用意し、着丈と袖丈、身幅の長さを1㌢単位で調整できる。注文から引き渡しまでは約2週間だ。

 クルーネックセーターの長袖(2万2千円)、半袖(1万8700円)などをそろえる。着心地とドレープ感を重視した、ゆったり目のシルエットが特徴。米国産の海島綿(シーアイランドコットン)、イタリア・ゼニアバルファ社の「キャッシュウール」を使うなど素材にもこだわる。

 昨秋にはミドルゲージ用のWG機を1台新たに導入。ハイゲージ用とミドルゲージ用の2台体制で商品を作っている。ニット事業部責任者の高田健太さんによると、顧客の年齢層は40歳以上が中心で、女性6割、男性4割の比率という。ハイゲージのニットが人気で、「中には複数買いする人もいる」と話す。

 商品では、ボーダー柄のニットウエアをこのほど拡充した。長袖(2万4200円)と半袖(2万900円)を用意する。これに伴い、通販サイトにデザインシミュレーターを実装した。長袖はボーダーの幅を4種類から選択できる。ベースの色とボーダーの色はそれぞれ33色から選択可能。ネット上でデザインの確認から注文までできる。コーディネート写真のパンツの色も変更できるため、色合わせの参考にもなる。

 高田さんは「今後もトライ&エラーで、商品をアップデートしていく」と話す。