ジム/24春夏は海島綿強化/高級ゾーンで存在感示す
2023年07月21日 (金曜日)
ニット専業アパレルのジム(東京都渋谷区)は、独自ブランド「GIM」(ジム)プレミアムラインの展開で、高品位・高品質な原料を使った製品の提案を強化する。24春夏物では海島綿を採用するほか、同社オリジナルの麻「アイスリネン」を前面に打ち出す。価格の二極化が進む中、高級ゾーンで存在感を示す。
同ブランドの24春夏物は、三つのこだわりを企画コンセプトにモノ作りを行った。その一つが原料の追求で、綿の最高峰に位置付けられる海島綿を使った横編み製品の訴求に注力する。海島綿は、カリブ海地域に生育する超長綿で、超長綿の中でも繊維長が長く、繊度の細さや光沢感などに優れている。
カリブ海地域産の海島綿を使った横編み製品は、原綿の良さを生かしたシンプルで洗練されたデザインとカラー(12色)を追求した。商品は14ゲージの天竺長袖クルーや天竺長袖ボーダー柄クルー、天竺半袖ポロを用意。18ゲージでは天竺長袖クルーと天竺半袖クルーを展開する。
海島綿の遺伝子を持つ超長綿で、米国で生産されるアメリカンシーアイランドコットンも活用する。横編み製品を7色で展開するほか、細番手糸を使った鹿の子ポロ(8色)、梨地シルケットの長袖・半袖Tシャツとワイドポロ(5色)、ダンボールニットのTシャツ(5色)などを提案する。
アイスリネンでは、綿・麻の細番を使用し、ナチュラルな麻の表情を付与した18ゲージの横編み製品、麻高混率やリネン100%の製品もそろえる。そのほか、日本三大和紙といわれる美濃和紙を使ったアイテムなど、軽さやしなやかさ、表面感をキーワードにした製品を展開する。