「江蘇省輸出商品展示会」出展企業ピックアップ(前)(22~24日、マイドームおおさか)/約200社がアピール

2023年08月08日 (火曜日)

 「第24回中国江蘇省輸出商品展示会」(主催:江蘇省商務庁)が22~24日の3日間、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開催される。アパレル、アウトドア用品、ホームファブリック、雑貨、靴、帽子などの200社近い企業が出展する。注目の出展社を2回にわたり紹介する。

〈機能性ゴルフウエア/常熟市豊瑞紡織品貿易〉

 2001年に設立された縫製会社。顧客の国・地域別売上比率は、日本70%、欧米20%、香港10%。工員数十人の自社工場と、大規模な協力工場で生産している。織物製衣類を強みとする。

 日本の顧客からの受注は、新型コロナウイルス禍の後、伸び悩んでいる。そのため、今回の出展を機に、新規顧客の開拓を加速していく。

 今回展では、スポーツウエアとユニフォームを訴求する。スポーツウエアは通気性、透湿性、蓄熱性の高さを特徴とするゴルフウエア、ユニフォームは病院・介護施設向けなどを出展する。

〈オーダーメード風呂敷/鎮江品昇針紡織制品〉

 ハンカチやスカーフ、マフラーなどのニット小物の工場。日産能力はハンカチ2万枚だ。

 輸出がほとんどで、国別では日本向けが最大。商社から百貨店、玩具メーカー、スポーツブランドまで、さまざまな日本の顧客との取引実績がある。

 今回展では、ギフトのニーズがあるコンサートなどのイベント会社や、PR会社の顧客開拓を狙っている。目玉商品は、オーダーメードの風呂敷。伝統的かつおしゃれな絵柄をアピールする。布絵やオーダーメードに対応する手提げバッグなども出展する。

〈低反発枕・マットレス/淮安夢之潤家居用品〉

 枕、マットレス、クッションのメーカーで、低反発ウレタンを使用した製品が中心。工場の建物面積は1万6千平方メートルで、アイテム別の年産能力は枕100万個、マットレス50万枚だ。海外向けに特化する。最大の市場は日本で、売り上げ全体の40%を占める。

 強みは、自社工場内でスポンジ生産から裁断、縫製、検査まで行っており、コストと品質のコントロールが可能なことだ。

 今回展では、人間工学に基づいた枕や、吸湿冷感、抗菌などの機能性素材を使った枕カバーなどを打ち出す。

〈折り畳みスツール/無錫新泛美家居〉

 07年に設立された家具メーカー。折り畳みスツールや収納スツール、ペットハウス、収納棚などを生産している。

 強みはODMとОEMの双方を展開し、顧客のさまざまなニーズに応えられることだ。海外向けがメインで、欧米向けが売り上げの9割を占める。

 日本向けは商社経由が多い。日本向けの売り上げ比率は8~10%にとどまる。今後、日本市場のニーズにマッチした商品を開発し、開拓を加速していく。

 今回展のメイン商品は、折り畳みスツール。収納性の高さや、各種生地使いなどをアピールする。

〈作業用ゴム長靴/南京天利和進出口〉

 1994年に設立された作業用ゴム長靴のメーカー。主力製品はゴム長靴、PVC(ポリ塩化ビニール)使用の靴、安全靴で、年間輸出額は2千万ドル。売り上げ全体の9割が輸出で、主な輸出先は日本。

 二つの自社工場を持ち、年産能力は計230万足。自社の開発チームが、顧客のニーズを形にする。

 日本向けは今年、円安などの影響を受け、販売が芳しくない。そのため、商品カテゴリーを増やし、倍増を目指す。

 今回展ではさまざまなシーンで活躍する製品を出展する。滑り止め、耐久性、耐油性、超軽量などの機能性を訴求する。