シキボウ/日本女子大と連携/フェムテック認知で

2023年08月21日 (月曜日)

 シキボウは日本女子大学と連携し、フェムテック(女性が抱える健康の課題を技術で解決できる商品・サービス)のプロモーションに乗り出す。

 10月5~7日に東京ビッグサイトで開かれるフェムテック関連企業の合同展示会「フェムテックトーキョー」では、同大学と既に連携していた食品大手の明治とする。フェムテックに対する認知度を高めるとともに、学生との商品企画や学生からの意見を基にした素材開発につなげる。

 野蚕を活用して商品化した機能性繊維「エリナチュレ」で業務提携している田井中慎氏が、同大学の非常勤講師をしていることをきっかけに今回の連携が実現した。フェムテック、フェムケア商品を通じて女子大生が自身の体を知り、ウェルビーイング(心身の健康や幸福)な生活を送ることを目的とした活動を推進する。

 今月1日に東京都文京区の同大学でセミナーを開き、有志の学生40人が参加した。同社のフェムテックプロジェクトチーム「Mechi」(ミチ)の活動や、吸水ショーツなどフェムテックに関連する商品などを紹介。消臭実験の実演や防汚試験の様子も動画で紹介するなど、フェムテック商品にとっての機能素材の重要性を訴えた。

 9月には学生とワークショップを開き、フェムテックトーキョーでの展示内容について意見やアイデアを募る。「単に商品を紹介するだけでなく、来場者にフェムテックをどのように認知してもらうか」「どのような発信をすればフェムテック、フェムケアに関心が持たれるか」を意識する。

 学生の意見を踏まえた製品開発も進め、クラウドファンディングを活用した販売も検討する。「どのような機能を望むか」といった学生へのヒアリングを通じて、新素材開発にも生かす。