ごえんぼう

2023年08月21日 (月曜日)

 「さっぱりやね」。取材の際、大阪・関西万博の影響を聞いているが、どの企業もそのような回答。開幕まで残り600日となったが、関西にいながらあまり盛り上がりを感じていない人が多いのでは▼最近になって一般紙などで「このままでは開幕に間に合わない」という論調の記事が増えてきた。建築資材や人手不足に加え、海外パビリオンの建設手続きが遅れているということで開催に暗雲が立ち込める▼テーマは「いのち輝く未来社会デザイン」。脱炭素に関連する最新技術など取り上げるそうだが、ネットがこれだけ発達した中、そそられるテーマかと言えば少し疑問▼2015年のミラノ万博は食をテーマにし集客に成功したと言われる。それなら大阪も「食い倒れの街」を前面に出してみては。ついでに繊維も一緒に「衣食足りて礼節を知る」機会にしていくのも一つの手。食い倒れと礼節の共存こそ未来を明るくできる?