東レの「ウルトラスエード」/ブランディング強化へ/上海でショールーム開業

2023年09月04日 (月曜日)

 【上海支局】東レインターナショナルの中国法人、東麗国際貿易〈中国〉(TICH)は8月31日、上海市中心部でスエード調人工皮革「ウルトラスエード」のショールームを開業した。同素材のブランディングを強化することが目的。同素材の展示と、商談やイベントのためのスペースも設けられている。

 ショールームの面積は144平方㍍。用途別に車両資材とファッション・リビングの二つのエリアに分け、ウルトラスエードの生地サンプルと、それを使った製品を多数展示している。商談やイベントができるコンサルティングエリアも備える。

 ショールームを開設した目的は、ブランディングの強化だ。自動車やファッション業界のデザイナーなどの関係者を招き、さまざまな素材バリエーションや機能、歴史などがわかるスペースにする。「ウルトラスエードを使いたいと思っていただける空間にする」と、川田昌史・繊維マテリアル事業部門長は述べる。

 コンサルティングエリアでは、ウルトラスエードに関係したイベントを、定期的に開いていく。

 ウルトラスエードの中国内販は、好調が続いている。車両資材からファッションやインテリアなど、さまざまな用途で採用が進む。EV(電気自動車)向けが主力で、大手を含む幅広いメーカーへの販売が伸びている。