「AFF・東京2023」出展企業ピックアップ(20~22日、東京ビッグサイト)(5)/ASEAN縫製をアピール
2023年09月20日 (水曜日)
〈安徽涛浦時装/ミャンマーに大型縫製工場〉
2017年に設立された素材一貫のアパレルメーカー。紡績から生地、副資材、染色加工、縫製までを一貫展開する。22年輸出額は1億5千万元。欧州、日本、中国国内向けを展開する。縫製工場は、ミャンマーに2工場、カンボジアに1工場を持つ。
ミャンマー第1工場は従業員1600人、第2工場は8千人余り。コートやインナー、スポーツウエアなどを生産する。
今回展では、柔らかく、シワになりにくい生地や、実用性とファッション性を兼ね備えた丈夫なジャケットなどを出展する。
〈張家港市天騰紗業/ボルテックスのコアヤーン〉
02年に設立された編み物向けコアヤーンのメーカー。年産規模は1万5千トン。紡糸から紡績まで一貫生産する。村田機械のボルテックス精紡機を導入し、高い抗ピリング性を持つコアヤーンを生産している。
売り上げの半分を占める輸出は、主にバングラデシュ、イタリア、日本向け。バングラデシュのセーター市場向けの割合が高い。
初出展の今回は、ボルテックス糸のほか、ビスコース繊維やケミカルリサイクルポリエステル「レニュー」使いなどの糸を出展する。
〈寧波市ギン州新博服飾/小ロットのキッズウエア〉
10年に設立された日本向け専業アパレルメーカー。キッズウエアを専門に手掛け、年産規模は50万着だ。小ロット生産が得意で、著名ブランドと長年取り組んでいる。
浙江省寧波にある工場は、小ロット(500着から)に対応する。今後は小ロットを武器に、新規顧客の開拓を積極化する。
今回展では、小ロットのキッズウエアが得意であることをアピールし、新規顧客の開拓を図る。綿使いを中心に、一部ポリエステルを使った製品を出展する。
〈寧波徽商服飾/ジャカードのスポーツウエア〉
10年に設立された縫製工場で、主に日本向けの編み物使いの機能性スポーツウエアを生産する。月産能力は3万着。チームウエアの生産も得意だ。
日本向けは近年、新型コロナウイルス禍や円安、中国のコストアップなどで芳しくない。顧客の発注量も減少傾向にある。そのため、現地での商談や、展示会出展を積極化し、挽回を図っていく。
今回展ではジャカードの編み物使いや、吸水速乾、UVカット、軽量薄、涼感、発熱保温などの機能性素材使いのスポーツウエアを訴求する。
〈衣羅国際貿易〈南通〉/日本メインの縫製工場〉
19年に設立された日本向けが主力の縫製工場。レディース、スポーツ、キッズ、ダウンウエア、ユニフォームを生産する。貿易会社と縫製工場の両輪を展開し、短納期や高品質、コストパフォーマンスの高さ、行き届いたサービスなどを強みと自負している。
今後3年間で、売り上げを現在の2倍にする計画を持つ。顧客訪問や展示会出展を積極化し、実現する。
初出展の今回は、天然素材と合繊素材を使ったオールシーズンのアイテムを打ち出す。