AFF/中国OEM企業800社超集結/日本に事務所開設の動きも
2023年09月21日 (木曜日)
中国の繊維・ファッションOEM/ODM企業の展示会「第38回AFF(アジアファッションフェア)・東京2023」が20日、東京ビッグサイト南1~4ホールで開幕した(8面に関連連載)。22日まで。AFFが主催する。820社が出展し、約千ブースが設けられた。アパレル生産を担う中国企業が生地やアイテムを通じて、生産背景や供給能力を日本のバイヤーにアピールする。機能性素材やサステイナブル対応といった特徴を打ち出す展示が目に付いた。
同展はこれまでも中国・アジアのOEM/ODM、繊維製品の展示会としては最大規模だったが、出展希望が増えたことから規模をさらに拡大した。
日本との取引経験が長い企業が多く出展する中、日本市場開拓のため新規出展に踏み出したケースも見受けられた。
アパレル商社の石家庄三時美加進出口は、日本の展示会に初めて参加するという。アウトドアを中心とした衣料品を、主に欧米向けに供給していたが、今後は日本市場も開拓する方針だ。そのために東京都内に事務所を開設した。「高品質でありながら価格を抑えた日本向けのアイテムに、ビジネスチャンスが期待できる」と担当者は話す。
厦門建宇実業は、福建省厦門に本社を置く大手商社で、同省で自社工場を持つ。欧米向けにアウトドア、スポーツ、カジュアル、ワーキングを販売する。原料調達から一貫してサプライチェーンを管理できる強みを生かし、日本を対象としたビジネスの本格化を目指す。同社も23年に入り東京都内に事務所を置いた。
大連恵栄綿業は、日系独資の中わた製造卸。日本のメーカーから原料を仕入れ、中国で生産するスキームを確立している。今展では、瞬間消臭や吸湿発熱、難燃といった機能性を持つ中わたに加え、リサイクル品も紹介する。