ごえんぼう

2023年09月27日 (水曜日)

 関西ファッション連合が実施する幾つかの学校関連イベントを取材した。対象は大学生と小学生。そこである共通項を見つけた▼企業とのマッチングを終えた大学生が、「服に興味があったが、生産する人と販売する人しかイメージしていなかった。知識として知ってはいたはずだが、商社という形態があることを見落としていた」というようなことを感想として述べた▼あるOEM商社から会社概要を説明された小学生は、「どこで作っているのか」「店舗はどこにあるのか」と質問した。OEM商社は基本的に自社工場を持たないし、中間業者なので当然、店舗も持っていない▼商社という形態は日本独特のもので、学生の就職人気も高い。しかし実際はあまり浸透していないのかもしれない。多くの繊維商社が新卒採用の応募数の少なさと若手の離職率の高さに頭を抱えている。業界が結束して存在をアピールするのが先決なのかも。