ポリ乳酸MBやアセテート繊維など披露/クラレ

2023年10月02日 (月曜日)

 クラレは4~6日に幕張メッセ(千葉市)で開催される「第3回サステナブルマテリアル展」に出展する。繊維関連では開発品としてポリ乳酸(PLA)メルトブロー不織布(MB)や海洋生分解性アセテート(酢酸セルロース)繊維などを披露する。

 PLAMBは生分解性のあるPLAを使用することで環境に配慮した不織布。他素材との混練や複合によってフィルター性能を向上させることもでき、焼却処分時の二酸化炭素排出量削減にもつながる。

 海洋生分解性アセテート繊維は独自の溶融紡糸技術によって溶剤非使用を実現した。有機溶剤を使用する従来の製造方法と比較して製造時の温室効果ガス(GHG)排出量が少なく、環境負荷低減に貢献する。

 そのほか、使用済みペットボトルを原料とする再生ポリエステル糸を約30%使用した面ファスナー「マジックテープ」リサイクルタイプも紹介する。ポリエステル100%商品で、バックコート剤も不使用のためマテリアルリサイクルが可能だ。

 展示会ではそのほか樹脂、フィルム、膜モジュール、架橋剤などクラレグループの環境配慮型商材を多彩に紹介する。