クラボウのクマテックス/安定稼働と収益改善課題/紡績で高付加価値化

2023年10月04日 (水曜日)

 クラボウの在インドネシア紡織子会社、クマテックス(ジャカルタ)は販売数量確保での安定稼働と差異化商材の拡販での収益改善に取り組む。

 今下半期(2023年7~12月)は今年から紡績工程で導入しているコンパクトスピニングを最大限に活用し、主力の紡績で商材の高付加価値化を進め利益率を高める。

 同社の売上高の大半は糸売りだが、生機の販売もある。主力の日本向けの糸の用途はタオル、靴下、インナー、セーターなど。生機はユニフォーム用途がメインで加工を経て縫製地へ供給される。

 上半期の業績は低調だったようだ。主力の対日ビジネスは在庫調整や円安の影響もありオーダーが減少した。インドネシア内販は産業資材向けが堅調だった。第三国輸出では北米向けが健闘したものの、欧州向けが現地の景気後退の影響を受け昨年より悪化した。