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東洋紡/保有林が「自然共生サイト」認定

2023年10月31日 (火曜日)

 東洋紡グループが宮崎県綾町に保有する森林「東洋紡 綾の森」がこのほど環境省の「自然共生サイト」に認定された。民間の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を認定するもので、25日には東京で認定授与式が執り行われた。

 綾の森は同社が1971年に化学繊維原料の自給自足を目的として保有を開始した約140ヘクタールの森林。自然林に近い2次林(自然林が自然災害や伐採で失われた後に土壌に残った種子などから自然に再生した森林)とスギなどを植林した人工林が共存している。

 2022年に外部機関が生態系を調査したところ、植生自然度が高く、絶滅危惧種を含む希少動植物や巨木群が生息・生育していることを確認した。このため今年6月に地元自治体である綾町と包括連携協定を結び、綾の森の生物多様性に向けた取り組みを共同で推進している。