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原燃料高騰、円安で営業損失/ユニチカ4~9月期

2023年11月10日 (金曜日)

 ユニチカの2023年4~9月期連結決算は売上高580億円(前年同期比1・8%減)、営業損失17億9200万円(前年同期は15億1400万円の利益)、経常利益8800万円(97・7%減)、純損失4億900万円(同29億900万円の利益)だった。原燃料高騰に加えて円安の影響で営業損失となった。

 機能資材事業は売上高164億円(7・1%減)、営業損失14億1600万円(同1億3400万円の利益)と赤字転落した。機能資材が原燃料価格高止まりと生産量減少によるコストアップが価格改定の効果を上回り営業赤字となった。不織布はインフラ資材向けが伸びたが生活資材用途の販売が減少。原燃料高騰の価格に転嫁しきれず利益率が悪化した。産業用繊維はポリエステル短繊維が回復したが、原燃料高止まりで利益率が低下した。

 繊維事業は売上高154億円(3・7%減)、営業損失4億4500万円(同9億600万円の損失)だった。衣料繊維はユニフォーム分野が回復し、サステイナブル素材も堅調な販売となった。産業資材は海外が不調だった。価格改定などを進めたことで赤字は減少した。

 通期業績見通しは売上高1200億円(1・7%増)、営業損失24億円、経常損失14億円、純損失22億円に下方修正した。