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中国国際輸入博/サステがメインテーマに/東レ、無印良品初出展

2023年11月10日 (金曜日)

 【上海支局】5日からきょう10日まで中国・上海の国家会展センター〈上海〉で開かれている輸入品・サービスの展示会「第6回中国国際輸入博覧会」で、東レや「無印良品」など初出展の日系繊維アパレル企業・ブランドが、サステイナブルをテーマにした出展で存在感を示している。連続出展する「ユニクロ」の大型ブースも、多くの来場者でにぎわっている。

 東レは新エネルギー、環境、リサイクル・バイオ由来、メディカルの4分野の代表的素材を出展し、それぞれのサステな未来像を提案している。テキスタイル関係では、使用済みペットボトルを原料としたリサイクル繊維「&+」(アンドプラス)のコーナーが注目されている。メディアや一般来場者だけでなく、江蘇省南通や広東省佛山などに工場を置く地方の政府高官らも訪れている。

 無印良品は400平方メートルのブースを構え、衣食住全方位の提案を行っている。入り口付近では、海洋プラスチック(OBP)使いの手提げバッグとサンダルを、OBPを用いたチップとともに展示し、サステ関連商品に力を入れていることをアピールしている。同会場で初公開したグラフィックデザイナーの原研哉氏が監修した香水と、深澤直人デザイナーのキャリーバッグの新作も話題となっている。

 3回目の出展となるユニクロは、1千平方メートルの大型ブースで、同社が提唱する「ライフウエア」とそれを生み出すさまざまなテクノロジーを紹介している。東レグループと共同開発する機能性インナー「ヒートテック」と軽量ダウンジャケット「ウルトラライトダウン」、2023秋冬の新作「パウダーソフトダウンジャケット」のアピールに重点を置いている。初日には、国内外の60を超えるメディア関係者が来場した。