繊維ニュース

シキボウとUTC/課題解決型の素材開発/両社の技術など掛け合わせ

2023年11月15日 (水曜日)

 シキボウとユニチカトレーディング(UTC)は、来シーズンに向け「SHINKA/進化」をテーマに課題解決型の素材開発を強める。掛け合わせ、フェムテック(女性が抱える健康の課題を技術で解決できる商品・サービス)に対応した素材を充実させる。

 新たに開発したシキボウのアレル物質フリー加工「ラモルフェ」と、UTCの無撚糸調編み地「ソフバルグリーン―FF」を掛け合わせた素材は敏感肌に対応。ソフバルグリーンは、ポリ乳酸繊維を使い、染色時に加水分解で乳酸などに分解されることで無撚糸風の糸に仕上がり、空気を含んだふんわりふっくらとした風合いになる。

 シキボウの抗菌防臭加工「ノンスタック」と、UTCの肌側の凸凹構造が肌への張り付きを抑制するポリエステル編み地「ノスティ」、肌側に綿・「リヨセル」使いでサラサラなインナー編み地「サラソフト」と組み合わせた素材は汗対策に特化。更年期のホットフラッシュへも対応できる。シキボウのフェムテックプロジェクトチーム「Mechi」(ミチ)とも連携しながら販路を広げる。

 今日15日から17日までシキボウ本社ビルで3回目となる合同総合展を開催。出展素材は100点弱。完全アポイント制で、東京では20~22日にプラザマーム浜町(東京都中央区)で開催を予定。