繊維ニュース

「JT2023」開幕

2023年11月16日 (木曜日)

 日本インテリア協会(NIF)主催のインテリア国際見本市「第42回ジャパンテックス(JT)2023」が15日、東京ビッグサイトで開幕した。

。会期は17日まで。4年ぶりの通常開催で事前来場登録者数は前回比1・5倍に増加。国内外195社が出展し、意匠性、機能性、環境性能に優れたインテリア製品を発信する。

 高円宮妃久子殿下や石井拓経済産業大臣政務官らが出席した開会式で、NIFの永嶋元博会長は、「サプライチェーンリスクの増大や人手不足、地球温暖化、地政学リスクの異様な高まりなど、インテリア産業を取り巻く環境は厳しいが、スピード感を持って対応したい。グローバルレベルで高品質かつ心豊かな空間作りに努めていく」と、あいさつした。

 今展で初めて「環境への取り組みコーナー」を設置。地球温暖化対策などSDGs(持続可能な開発目標)を実現する、カーボンニュートラルや資源循環システムなど、NIF正会員各社の取り組みを紹介している。最新のトレンド情報を発信する「インテリア・トレンド・スクエア」とともに注目され、初日から来場者が多数訪れた。

 素材メーカーもインテリア分野への訴求力を高める。ユニチカは高機能不織布を提案。通気性・軽量・剛性・成形性に優れた「マリックスAXシリーズ」では、意匠性に富んだ建材・インテリア用途を、カーペット基材などに採用されるアレル物質低減加工不織布「ユニダイヤ」では寝具・ベッド向けの開拓を図る。

 フロイデンベルグ・スパンウェブ・ジャパン(大阪市中央区)は、屋根材の腐食軽減や床の防音などに適した3次元構造体「エンカ」を出品。従来ドイツ生産品を輸入販売していたが、7月にフロイデンベルグの中国工場が立ち上がり、日本市場への供給力が強化されたことから提案を強める。