繊維ニュース

シキボウとUTC/連携効果は売上高3億円/原糸、加工を相互活用

2023年11月16日 (木曜日)

 シキボウとユニチカトレーディング(UTC)による連携の効果が確実に上がってきた。今年で連携3年目、合同展示会で共同開発商品を提案してきたことで、2023年度(24年3月期)には連携効果による売上高が3億円となる見通しだ。

 両社は21年から繊維事業の開発・営業で連携している。UTCの差別化合繊や複合糸とシキボウの紡織・加工技術の相互活用を進めた。共同開発の成果も着実に上がっており、合同展示会も今年で3回目の開催となる。

 提携による具体的な効果として、共同開発品の販売のほか、UTCによるシキボウへの原糸・原綿販売やシキボウによるUTCからの受託加工も増加した。これらの売上高は両社合計で22年度は5千万円だったが、23年度は3億円にまで拡大する見通しとなるなど着実に拡大している。

 両社では引き続き提携による独自商品の開発・販売、原糸・原綿や加工技術、生産拠点の相互活用などを進め、市場構造や消費者ニーズの変化に速やかに対応していく。