ごえんぼう

2023年11月22日 (水曜日)

 繊維に限らず人手不足が深刻化する。わが業界ではとりわけ、工場などで直接生産に従事する人材が不足しており、「作れない」という状況が各所で聞かれる▼今日11月22日は日本建築大工技能士会が1999年に制定した「大工さんの日」。11月が技能尊重月間であること、「十一」を組み合わせると「士」となり「建築士」にふさわしいことなどが由来だそう▼母が住んでいたマンションに引っ越した。何度かリフォーム作業に立ち会ったが、高齢の大工さんの手際の良さに感嘆。人柄も良く、素直にかっこいいなと思った▼1985年に約80万人いた大工職は、2020年には約30万人に減ったそう。繊維工場と同じく高齢化が主な原因とのことだ。現場作業は身体的にきついが、作業を目の当たりにすればそのかっこよさが分かるはず。各所で“見える化”が進むが、働く職人の“見える化”も現場スタッフ減少の歯止めの一手になるかも。