繊維ニュース

帝人フロンティア/無縫製ニットウエア開発/25秋冬からアウトドアなどで

2023年11月24日 (金曜日)

 帝人フロンティアは、ポリエステルの特殊かさ高意匠糸を使った無縫製ニットウエア「ロフター」を開発した。包み込まれるような保温性や新質感の着心地、機能性を付与しているほか、毛羽の脱落も少ない。アウトドア・スポーツ分野における25秋冬の重点プロモート製品に位置付け、国内外で拡販を図る。

 特殊かさ高意匠糸は、芯糸に高捲縮(けんしゅく)「デルタ」加工糸を使用して高密度なループ構造とすることで起毛によらない良好な立毛性とかさ高保温性を実現した。さまざまな機能性を付与するため、花糸には独自の機能性ポリエステル長繊維を使用している。

 この意匠糸をローゲージで編み立てることで柔らかい独特の着用感と軽量感、包まれているような保温性を付与した。さらに発汗時の吸水速乾性や高通気による蒸れ感防止といった機能も併せ持つ。コンパクトにたためるポケッタブル性も特徴の一つ。

 使用する素材はリサイクルポリエステル100%で、毛羽の脱落も抑制する。そのほか、着用後・洗濯後もピリングの発生が少なく、長期間の着用が可能であるなど、環境にも配慮している。

 アウトドア・スポーツ分野で25秋冬から販売を開始し、カジュアルやユニフォーム分野にも広げる。26年度に10万着の販売を目指す。