繊維ニュース

伊藤忠/知恵出し合い乗り切る/第60回藤備会

2023年11月28日 (火曜日)

 伊藤忠商事繊維カンパニーは24日、三備地区の繊維関連企業と構成する「藤備会」の第60回総会・懇親会を広島県福山市内のホテルで開いた。武内秀人執行役員繊維カンパニープレジデントら伊藤忠商事社員に加え、三備地区から35社約70人が出席した。

 今年度に現職に就いた武内執行役員は自己紹介も兼ね、同社へ入社してからの歩みを振り返った。繊維カンパニーでは2024年3月期に純利益330億円を計画している。上半期の時点では115億円で「進捗(しんちょく)率は35%」とし、「ここからしっかりと挽回していく」と話した。

 繊維業界では、「人流が回復してきて、アパレルや百貨店では明るい兆しが出てきた」と指摘。一方、円安やロシアによるウクライナ侵攻、中東情勢の悪化など環境は厳しさを増しているほか、ユニフォーム関連では性的少数者(LGBTQ)への対応など新しい動きが出てきたことにも触れた。そのような中、「皆さんと一緒に知恵を出し合うことで乗り切っていける」と話した。懇親会前には、伊藤忠総研の武田淳社長による、「内外政治・経済情勢~米国・中国・日本を中心に~」と題した講演も行われた。