繊維ニュース

クラレ/スポーツに開発品披露/ISPOミュンヘン出展

2023年11月29日 (水曜日)

 クラレは30日までドイツ・ミュンヘンで開催中の国際スポーツ用品専門見本市「ISPOミュンヘン2023」に出展している。部署横断組織「イノベーションネットワーキングセンター」(INC)とクラリーノ事業部でそれぞれブースを構え、繊維関連でも開発品の酢酸セルロース繊維などを多彩に提案する。

 繊維関連商品ではINCブースで開発品の酢酸セルロース繊維や、表面平滑性付与シートを披露。酢酸セルロース繊維は独自の溶融紡糸技術により溶剤フリーを実現した。海水中生分解性があり、製造工程での温室効果ガス(GHG)排出量も少ない。表面平滑性付与シートは炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の表層に積層形成することでボイドを低減し、表面平滑性を高めたフェノキシ樹脂メルトブロー不織布。

 そのほか、再生原料を使用し、リサイクルド・クレーム・スタンダード(RCS)認証を取得したポリエステル100%面ファスナー「マジックテープ」リサイクルタイプや、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)繊維「エプシロン」、衝撃吸収性繊維「スパンドール」、液晶ポリマー繊維「ベクトラン」、ポリビニルアルコール(PVA)繊維「クラロンK―Ⅱ」を紹介している。

 クラリーノ事業部ブースでは人工皮革「クラリーノ」のスポーツ・アウトドア分野での豊富な採用事例や応用事例を紹介。サステイナビリティ―に焦点を当てた再生原料使い開発品も披露している。