繊維ニュース

「洋服の青山」婦人服 「秒乾」ジャケットや カキ殻使用スーツ提案

2023年12月06日 (水曜日)

 青山商事は「洋服の青山」24春夏婦人服で、速乾性の高いジャケットや消臭・抗菌効果のあるカキ殻を使用したスーツなどを提案する。機能性や快適性を重視し、働く女性のニーズに応える。

 高機能商品「#すご」シリーズで打ち出すのは、速乾性を備えたジャケットだ。東レのポリエステル編み物「フィールドセンサー秒乾」を採用。同素材は肌面と生地表面の構造を変え、汗など水分の拡散性を高めているのが特徴だ。汗や雨で生地が濡れても接触冷感性が低く、冷たく感じにくい。自宅で洗濯できて乾くのも早い。女性の服選びでは「自宅で洗えるかどうかが大きなポイントになる」(担当者)と言う。

 環境に配慮したスーツも提案する。リサイクルポリエステルと廃棄物のカキ殻を掛け合わせた素材「シーウール」を採用。ウールのような風合いで消臭・抗菌効果もある。環境配慮と機能性の両面から訴求する。

 暑さ対策では、衣服内の湿度を調節して快適さを高める素材「コントロールα」を使用したジャケットとパンツのセットアップを投入。皮膚と衣服の間にできる空間を、体が発する熱を利用して人が快適と感じる理想的な湿度と温度に近づける。夏は暑さを和らげる効果が期待できる。

 好調なジレは品ぞろえを拡充する。テーラードカラーやノーカラ―など、顧客の好みや利用シーンに応じて提案する。肩の切り替え部分や袖口にギャザーやタックを入れて膨らみを持たせた「ボリュームスリーブ」のブラウスが人気を得ていることから、アームホールを深く設計して着心地を高めたジレも用意する。