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東麗酒伊織染〈南通〉/成都で7年ぶり個展/初のライブ中継も

2023年12月06日 (水曜日)

 【上海支局】東レグループで、長繊維生地製造販売を手掛ける東麗酒伊織染〈南通〉(TSD)が11月下旬、四川省成都市内で約7年ぶりに個展を開いた。軽量高密度織物「エアータスティック」などを地場ブランドにアピールすることが狙い。新たな試みとして、展示会場のライブ中継も行った。

 エアータスティックの生地と製品サンプルを展示したほか、感性と機能性の融合を目指した軽量織物「ハイクロス」の開発品を紹介する「ブルースペース」コーナーを設けた。同コーナーは、顧客とコミュニケーションを取りながら、一心同体で開発を進める姿勢を示すことが目的で、8月末に開かれた生地の展示会「インターテキスタイル上海」のブースに初めて設置し、好評を得た。

 今回展は、「デジタル時代における『ゼロ距離・3次元』の新マーケティングモデル構築」がテーマの一つだった。そのため初の試みとして、ネット上で展示場をライブ中継しながら生地について情報提供するなど、視聴者との交流を図った。

 中国の内陸都市では近年、ネット通販ブランドやデザイナーズブランドなど新興ブランドが増えている。成都はその代表格だ。同社は今回、手応えを得たことから、来年以降も同地での展示会を継続する。